感じていますか 風の薫り
新緑にそよぐ爽やかな風。
それを感じるこころのゆとりをいつも。
感じていますか 風の薫り
Always be sensitive to nature’s changes, like the fresh green and refreshing breezes of early summer.
広渡寺ホームページの『今月の標語』とおなじ標語が『浄土宗新聞』や『浄土宗月訓カレンダー』にも出ています、
5月の標語『感じていますか風の薫り』の解説を広渡寺副住職が『浄土宗新聞5月号』に載せています、ご紹介します。
先日、幼稚園に通うようになり、体力のついてきた娘と、近くの山に登りました。山登りといっても、遊歩道の整備された、子供の足でも30分ほどで登ることのできる小さな山です。頂上の展望台で町を見下ろしながら、「あそこがお寺で、あっちが幼稚園。向こうがいつも買い物をするスーパーで‥‥」心地よい風に吹かれながら、娘とそんな話をしていると、「あっ、お父さん、風からお山の匂いがするよ!」娘がそういいました。いわれてみると、確かに風から木や葉っぱの匂いが、かすかにするような気がしました。子どもは不思議なことをいうものだ。そう思いつつも、この私自身、子どもの頃には土や雨、川や海、さまざまな薫りを風から感じながら、毎日遊んでいたことを思い出しました。そして同時に、いつからそのような薫りを感じることがなくなったのだろうか?そう考えさせられました。
浄土宗をお開きになりました法然上人の詠まれたお歌に、「月かげの いたらぬさとは なけれども ながむる人の 心にぞすむ」というものがあります。浄土宗の宗歌にもなっている「月かげ」のお歌です。
月の光はどんなところへもくまなく届く。でも、その月の光を見ることができるのは、月を眺めようとしている人だけである。それと同じように、「南無阿弥陀仏ととなえる者は、だれひとり漏らすことなく、必ず極楽浄土に救いとる」そうお約束してくださった阿弥陀さまは、だれのもとへも、分け隔てなくお救いの手を差し伸べてくだっさている。だけど、阿弥陀さまのお救いを受けることができるのは、阿弥陀さまのことを信じ、極楽往生を願い、お念仏をおとなえする者だけである。そんな意味のお歌です。
私たちは、この慌しい毎日の中、風の薫りを感じなくなってしまうように、阿弥陀さまのお救いを信じる心、ついつい、忘れがちになってしまっているのかもしれません。しかし、今この瞬間も、阿弥陀さまは私たちのことを絶えず、見守ってくださっています。
一年のうちで、もっとも季候のいいといわれる5月。爽やかな青空を見上げ、風に新緑の薫りを感じながら、自分自身の信仰心をもう一度見つめ直してみましょう。時にはゆっくり立ち止まり、心にゆとりを持てば、きっと阿弥陀さまのお慈悲のお心を感じることができるはずです。是非、そんな時間を作ってみてはいかがでしょうか。
(静岡県函南町 廣渡寺 林泰裕)
今 できること できるかぎり
大切なのは完璧さではなく、精一杯向き合うこと。少しずつ、一歩ずつ。
今 できること できるかぎり
Without striving for immediate perfection, do your best now and move foward step by step.
ありがとう 心に 言葉に 行動に
感謝をされると、それだけでうれしいもの。そのよろこびを、まわりの人にも。
ありがとう 心に 言葉に 行動に
Let all yours words and deeds reveal the gratitude in your heart.
雪の下 新たな生命が 春を待つ
春を待つ芽には、冬を耐え忍ぶ力強さがあります。わたしたちもそれにならいたいもの。ほら。春はもう、すぐそこ。
雪の下 新たな生命が 春を待つ
Endure the snows becaouse, beneath them, new life awaits the coming of spring.
未来は今の積み重ね
この一年が良い年でありますように。
そのためには”今”を大切にすることです。
未来は今の積み重ね
The future is made up of many present moments.
Taking care of the present will make this a good year.
2016年1月
忘れていいこと ならぬこと
師走は、この一年を振り返り、反省をする月でもあります。そう、よりよい来年のために。
忘れていいこと ならぬこと
Looking back on the year, what can we forget, what must we remember?
2015年12月
小さな継続 大きな実り
コツコツと日々努力を続けること。その先にはきっとよい結果が待っています。
小さな継続 大きな実り
Small daily efforts bear great future fruit.
2015年11月
月の光 澄みわたる
夜空に輝く月のあかりは、私たちの心にそっと泌みこみ、そして清らかな気持ちにしてくれます。窓を開けて、空を見上げてみましょう。
月の光 澄みわたる
Moonlight enters our minds, and we are purified.
2015年10月
あせらず なまけず なみあむだぶつ
忙しい毎日だからこそ、落ち着いて、忘れずにお念仏を。
あせらず なまけず なみあむだぶつ
Calm and steady, Namu Amida Butsu.
2015年9月
ご先祖さまと 共に生きる
ご先祖や父母から受け継いだいのちと、たくさんの恩恵に生かされている私たち。感謝の心をささげましょう。
ご先祖さまと 共に生きる
Our deceased loved ones go through life with us.
2015年8月
仏はあなたを 見捨てない
阿弥陀さまは、どんな時でも私たちを放っておくことなく、見守ってくださっています。
仏はあなたを 見捨てない
Amida Buddha never forgets you.
2015年7月
失敗も 貴重な経験
挑戦の道のりにあるしくじりに無駄はなし。そのしくじりを忘れずにいれば、次の成功の糧となるはずです。
失敗も 貴重な経験
Present setbacks nourish future successes.
2015年6月